Idol addict

音楽が好きです。

松村沙友里さん、卒業おめでとうございます。

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今日、僕が人生で初めて好きになったアイドルの卒業コンサートがあった。

加入当初から御三家として活躍し、1枚目から現在までずっと選抜として活動してきた、乃木坂46松村沙友理さん。

僕の初めての推しメンという存在だ。

正直白石麻衣さんが卒業発表してから松村さんの卒業もそう遠くはないと思っていたけど予想よりも早い卒業発表だった。

長いオタク人生の中で推しの卒業というものは初めての経験だった。そしてこんなにも空虚な気持ちに包まれるとは思ってもなかった。

発表から今日まで一瞬だった。

当時中学3年生だった僕も今年で24歳、松村さんも今年で29歳。オタクも輝かしいアイドルも平等に時間というものは経つんだね。

 

思い返せば、松村さんと初めて会ったのは5枚目シングル「君の名は希望」の時の全国握手会の時。

その時はアイドルに興味はなくメタルばっか聞いていた少年時代だったが、何気なく見ていた音楽番組で取り上げられた乃木坂に不思議と心が惹かれた。のめり込むのに時間はかからず色々と漁ってるうちに松村沙友理さんの存在を知った。

行動力だけが取り柄の僕は田舎者で電車の乗り方すらもまともに分からなかったけど、松村さんに会いたい一心で決して多くはなかったお年玉で握手券付きのCDを2枚買った。

たった数秒のために地元の福島県からバスで上京し、当時は携帯を持っていなかったから東京駅から海浜幕張駅までの行き方をメモした紙を握りしめやっとの思いで幕張メッセにたどりついたのを覚えている。

長時間並び、遂に自分の番。この時が人生で初めての握手会だったから心底緊張していたし声も震えていたと思う。

目の前で見た本物の松村さんはいつも乃木どこで見ていた姿よりも何倍も綺麗だった。

「アイドルは発光している」とよく言うが白い肌が光を反射し本当に光ってるんじゃないかと思うほど周りの人との雰囲気が違った。

アイドルはおろか、芸能人を目の前にするということ自体が初めてでテレビの人ってすごいなと度肝を抜かれた。

未だに初めて交わした会話を覚えている。

福島県から来ました。いつも応援しています。大好きです。」

ナーバスになっていた僕が必死に絞り出した言葉はとても軒並みな言葉だった。

でもそんなオドオドしていた僕にも松村さんは笑顔で

「え!大変やん!本当にありがとう!また来てね!」

この時の握手会僕は一生忘れることない。

少年心を奪うにはたった数秒でも十分すぎる時間だった。

未だに笑った時に目がクシャっとなる女性を素敵だなと思うのはこの時の松村さんが理由だろうな。

時が経って「何度目の青空か?」期間。

例のスキャンダルの時もリアルタイムで経験し、あの時の地獄の空気感だった個握も今や懐かしい思い出。

当時の握手会にも参加した。

握手列に並んでいるときに仕切りの隙間から時折涙をぬぐいながら握手している松村さんが見え隠れして、僕自身もショックだったし、なにより最初から泣いている松村さんとどう接したらいいかわからずさすがに帰ろうかと思った。

ちなみに当時の僕はショックすぎてこの世の全てに絶望していた。

「アイドルなんて全員こうなんだろうな」って思っていたし、松村さんに対しても酷く失望したし、オタ卒すら考えていた。

でも、どん底まで落ちた信用を今の地位まで持ってこられたのは僕たちファンじゃ知りえない彼女の努力だろう。

そう考えるととても誇らしい推しメンだった。

また時が経って現在。

コロナで色々と生活が一変し、ライブにも握手会にも行けなくて大体二年ほどが経った。

先日のミーグリで久々に松村さんと話した。

「卒業おめでとね!ずっと応援しています!」

「ほんまに?いつもありがとう。ずっと好きでいてね〜〜」

一枚しか当たっていなくてミーグリの参加も不慣れかつ時間の感覚も掴めなかったから、初めて行ったぎこちない握手会を思い出してつい思わず笑いが込み上げてしまったが同時に寂しいな気持ちもすぐ襲ってきた。

最後まで直接会うことが出来なかったのだけがとても心残りだ。

残念ながら僕は卒コンの抽選が外れてしまい、配信ライブで彼女の卒業ライブを見ていた。

僕が数多ある乃木坂の曲の中で1番大好きな「ひと夏の長さより…」を聞けて本当に良かった。

そしてサヨナラの意味がこんなにも泣ける曲だったなんて。

「始まりはいつだってそう何かが終わること」という歌詞、本当にアイドルという刹那的な存在を的確に表している。

恥ずかしながらボロボロ泣いてしまった。

アイドルってなんで卒業が近づくにつれてあんなにも綺麗になるんだろうか。

推しの卒コンを現地で見ることができなかったのはとても残念だったけど、リアルタイムで見届けることができてよかった。

急斜面を生で聞いてたらきっと号泣嗚咽オタクになっていただろうから配信で見てて正解だったのかもしれない。

 そして来月発売される写真集のタイトルが「次、いつ会える?」に決定した時、そのタイトルに決めた理由を彼女はメディアでこう語っていた。

乃木坂46にいると恒例のイベントがたくさんあって、ライブや握手会の最後には『また次ね~。』って言い合っていたのに、乃木坂46を卒業すると、絶対に会えるという確証がなくなっちゃって、それがすごくさみしいと思いました。今回のタイトルには、その会いたい気持ちと、きっとまた会えるという願いを込めました

 卒業後のメンバーは女優業に専念したり、芸能界を引退したりと二度と直接会う機会はなくなってしまうのかなと思ってしまうけど、この記事を見てからまたいつかどこかで会える気がして、卒業という現実を前向きに受け止めることができるようになった。

恐らく乃木坂のライブや握手会に足を運ぶことは減ると思うけど思い返せば乃木坂を通じて仲良くなった友達と初めて関西まで遠征したり、握手会でさゆりんごパンチを初めて食らった時は思ったより痛くて笑ったりと、とても楽しい思い出ばかり。

大体8年くらい応援してきたんだ。

数字にしてみると結構長い時間だったんだな。

松村沙友里さん、本当に卒業おめでとうございます。

人生で初めての推しという存在が貴方で本当に良かった。

学校が辛かった時も、就職して社会の不条理さに心が折れそうになった時もいつも貴方の明るい笑顔に癒され、また明日も頑張ろうと元気を貰っていました。

卒業後の活動も1ファンとして陰ながら応援しております。

これからの貴方の人生がたくさんの笑顔と幸せに満たされますように。

今まで楽しい思い出をありがとう。

10年間、本当にお疲れさまでした。